外壁塗装の地域係数とは(塗装工日額の全国単純平均比)

地域係数は、塗装工の日額を47都道府県の単純平均と比べた倍率です。計算式、都道府県による幅、見積を読むときの使い方を、令和8年3月適用の公共工事設計労務単価表をもとに説明します。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

地域係数の定義

このサイトでいう地域係数は、国の公共工事設計労務単価表にある「塗装工」の都道府県別の日額を、47都道府県の単純平均(30,760円)で割った倍率です。平均と同じ水準なら1.000、平均より高ければ1より大きく、低ければ1より小さくなります。

基準にしているのは全国単純平均で、労働者数で重みを付けた平均ではありません。国が公表している全国の平均値でもなく、このサイトが比べやすいように置いた基準です。

計算式

係数は「1+差の%÷100」で出します。差の%は、その県の日額が全国単純平均より何%高いか低いかです。

都道府県による幅

令和8年3月適用の塗装工の日額は、最も低い山口県が25,900円(係数0.842)、最も高い東京都が36,500円(係数1.187)です。差は10,600円で、山口県を基準にすると東京都は約1.41倍です。

東京都に次いで高いのは神奈川県の36,300円(係数1.180)、山口県に次いで低いのは島根県の26,200円(係数0.852)です。47都道府県すべての係数は都道府県別一覧に、地方ごとの傾向は地方ブロック別比較にあります。

見積を読むときの使い方

地域係数は、工事をする県の賃金水準が全国の中でどのあたりかを知る手がかりです。同じ内容の工事でも、係数が高い県の見積は、人件費部分が高めに出る傾向があると考えられます。

見積の総額を係数で割ると、全国単純平均の水準に引き直した参考値になります。たとえば千葉県で総額120万円の見積なら、120万円÷1.128=約106万円で、その前後10%の957,447円〜1,170,213円が参考レンジです。見積書の内訳を県別に引き直す手順は見積総額の引き直し計算例と県別引き直し早見表にあります。

地域係数で分からないこと

自分の県の係数は地域係数を調べるで確認できます。よくある疑問は見積と地域係数のよくある質問にまとめています。

出典: 農林水産省・国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価表」(確認日2026-10-08)。係数と平均は、このサイトの data/tosoukou_r8.json(47都道府県の塗装工日額)から計算しています。数値の出典と抽出手順はデータの出典にあります。

東京・大阪・山口で見る読み方の例

同じ総額120万円の見積を、3つの県で全国単純平均の水準に引き直すと次のようになります(係数で割った参考値で、前後10%の幅を見ます)。

係数が大きい県ほど、引き直した参考値は元の総額より小さくなります。この違いは県ごとの賃金水準の差を除いて並べるためのもので、3県のどの見積が高い・安いかを示すものではありません。

よくある質問

地域係数が1.187とは、どういう意味ですか

全国単純平均(30,760円)の1.187倍の日額という意味です。東京都の塗装工日額36,500円が平均より18.7%高いことを表します。見積の総額が平均の1.187倍になるという意味ではなく、工事をする県の賃金水準を示す数値です。

地域係数が1より小さい県は、見積も安くなりますか

安くなるとは言えません。係数が小さいのは塗装工の日額が全国単純平均より低いことを示すだけで、見積の総額には足場、塗料、施工面積、業者の経費など労務単価以外の要素が大きく影響します。山口県の係数は0.842ですが、そこから総額の高い・安いは判定できません。

地域係数はどこの数字から計算していますか

国の公共工事設計労務単価表(令和8年3月適用)の「塗装工」の都道府県別の日額から、このサイトが計算しています。日額を47都道府県の単純平均30,760円で割った倍率です。出典と抽出手順は「データの出典」のページにあります。

地域係数は毎年変わりますか

変わる可能性があります。基になる公共工事設計労務単価は、毎年3月に改定されます。このページの数値は令和8年3月適用の表のもので、新しい表が出たときは日額も平均も係数も変わります。

見積書の金額に地域係数を掛ければ適正額が出ますか

出ません。このサイトは、見積の総額を係数で割った値の前後10%を、全国単純平均の水準に直した参考レンジとして示すにとどめています。見積が適正か高すぎるかの判定や、㎡単価への換算はしません。

用語の確認

この説明に出てくる用語は労務単価まわりの用語集で1語ずつ確認できます。

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