外壁塗装の工事中の写真・施工記録(下地処理・塗り回数ごとの記録を契約前に確認)

下地処理や塗り重ねは、工事が終わると見えなくなります。写真や記録を残してもらう取り決めを、契約前に確かめる点をまとめました。施工の良否の判定はしません。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

写真は不具合に備える記録として勧められている

住まいるダイヤルの注意喚起のページ「悪質なリフォーム事業者にご注意ください」は、事業者とのやり取りをこまめに記録することと、不具合が発覚した場合などに備えて、施工前、施工中、施工後の写真を撮って記録しておくことを勧めています。出典: 住まいるダイヤル「悪質なリフォーム事業者にご注意ください」(確認日 2026-10-12)。

国のガイドブックが挙げる記録

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のガイドブック(令和元年度版)は、リフォームの流れの「工事」の段階で、現場責任者と定期的に打ち合わせること、追加や変更があるときは書面に残すことをチェック項目に挙げています。契約の段階では、打ち合わせで決めた内容を、いつ何が決まったかの記録として、打ち合わせのたびに作成する書類に挙げています。引渡しの段階では、契約書・図面・保証書などを、住まいの履歴の情報として保管するよう案内しています。住宅リフォーム全般の案内で、外壁塗装に限った資料ではありません。出典: 住宅リフォーム推進協議会「マンガでわかる住宅リフォーム」(令和元年度版)(確認日 2026-10-12)。

外壁塗装で後から見えなくなる工程

外壁塗装は、下地の処理や、塗料を重ねる工程が、完成した後は上の塗膜に隠れます。工程ごとの写真を求めるべき範囲や、撮る枚数を定めた公的な決まりを、このサイトは確認できていません。そのため、次の表は、上の資料が勧める「施工中の写真」と「打ち合わせの記録」を、外壁塗装の工程に当てはめたこのサイトの整理です。業者に求める条件ではなく、契約前に聞く項目です。

残してもらう場面契約前に業者へ確かめること
工事前の状態外壁のひび割れ・汚れなどを、工事の前に撮った写真があるか。誰が撮るか
下地処理洗浄・補修などの工程を、塗る前に撮ってもらえるか
下塗り・中塗り・上塗り塗り重ねる回数ごとの写真が残るか。見積書の塗り回数と対応するか
工事後の状態足場を外した後の全体の写真があるか
渡し方写真はいつ、どの形(紙・データ)で受け取れるか。工事完了時の書類に含まれるか

業者の答えを書き込む記録表

上の表の場面ごとに、業者の答えをその場で書き込める表です。空欄のまま契約しない、という意味ではなく、答えが曖昧だった行を後から見つけるための控えです。

場面撮る人(業者・自分)受け取る時期形(紙・データ)見積書・契約書に書かれているか
工事前の状態
下地処理
下塗り
中塗り
上塗り
工事後の状態

契約前に業者へ聞く言葉

  1. 工事の前、途中、後に、写真は撮ってもらえますか。
  2. 下地処理と、塗り重ねる回数ごとに、写真を撮ってもらえますか。
  3. 写真はいつ、どの形で受け取れますか。引渡しの時の書類に含まれますか。
  4. 工事の途中で内容を変更するときは、書面に残してもらえますか。
  5. これらの取り決めは、契約書や見積書に書いてもらえますか。

ほかの質問と合わせて聞くときは契約前に業者へ聞く質問リストに、工事が終わったときの確認は外壁塗装の工事完了時の確認にあります。

塗料の製品名や工程を契約前に確かめる項目は見積書の塗り回数・塗料名の確認項目にあります。

工程ごとの確認日・立ち会いの取り決めは工事中に工程ごとに確認できることにあります。

このページでできないこと

個別の工事が適切に行われたかの判定はしません。写真を見て施工の良否を判断する方法も示しません。トラブルの相談先は見積に迷ったときの公的な相談窓口にあります。塗装業者の紹介もしません。お住まいの県の塗装工日額は都道府県別の塗装工日額ページの一覧から確認できます。

よくある質問

工事中の写真は、誰が撮るものですか

公的な資料は、不具合に備えて施工前・施工中・施工後の写真を撮って記録することを勧めていますが、誰が撮るかまでは定めていません。業者に撮ってもらうのか自分で撮るのかを、契約前に確かめます。

工事の途中で内容が変わったときは、どう残せばよいですか

国のガイドブックは、追加や変更があるときは書面に残すことをチェック項目に挙げています。口頭だけで済ませず、変更の内容と金額を書面で受け取ります。

写真は工事の後でも受け取れますか

受け取れるかどうかは業者ごとに違い、公的な決まりはこのサイトでは確認できていません。受け取る時期と形(紙かデータか)を、契約前に聞いておきます。