外壁塗装の工事完了時の確認(完了検査・手直し依頼・引渡し書類・残金支払いの順序を契約前に確認)

工事が終わったときに、いつ誰がどう確かめ、どの書類を受け取り、残金をいつ払うのか。その順序を契約前に書面で確かめる点をまとめました。個別の工事の出来栄えの判定はしません。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

完了時の確認は契約書に書く項目

建設業法第19条第1項は、建設工事の請負契約の当事者が、契約の締結に際して書面に記載する事項を定めています。その中に、注文者が工事の全部または一部の完成を確認するための検査の時期と方法、引渡しの時期(第11号)と、工事完成後における請負代金の支払の時期と方法(第12号)があります。つまり、完了検査と引渡しと残金の支払いは、契約書の段階で決めておく項目です。契約書に書かれる事項の全体は外壁塗装の契約書に書く事項にあります。出典: e-Gov法令検索「建設業法」(確認日 2026-10-12)。

民法は報酬を引渡しと同時に払うと定める

民法第633条は、報酬は仕事の目的物の引渡しと同時に支払わなければならないと定めています。契約で着手時や中間の支払いを決めている場合は、その定めが前提になります。支払条件の読み方は外壁塗装の手付金・前払い・支払時期にまとめています。引渡しの後に不具合に気づいたときの民法の責任は外壁塗装の契約不適合責任(民法)にあります。出典: e-Gov法令検索「民法」(確認日 2026-10-12)。

国のガイドブックが示す竣工検査

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のガイドブック(令和元年度版)は、工事の引渡し・メンテナンスの段階の最初の項目として、竣工検査の同行を挙げています。工事完了後、業者と一緒に契約どおりに工事ができているかを確認し、気になるところがあれば、このときにきちんと伝えることが大切としています。あわせて、契約書・図面・保証書などの保管も挙げています。住宅リフォーム全般の案内で、外壁塗装に限った資料ではありません。出典: 住宅リフォーム推進協議会「マンガでわかる住宅リフォーム」(令和元年度版)(確認日 2026-10-12)。

確認の順序を契約前に決める5つの点

次の表のうち、検査の時期と方法、引渡しの時期、残金の支払いの時期と方法は建設業法第19条第1項が挙げる項目です。手直しと書類は国のガイドブックの案内に沿った確認項目で、並べ方はこのサイトの整理です。公的な資料が順序を定めているわけではありません。

確かめる点契約書・業者に確かめること
完了検査の時期と方法いつ、誰が立ち会い、どこを見るのか。足場の撤去の前か後か
手直しの依頼気になる点を、誰に、どの方法で伝えるか。手直しの期限と、直った後の再確認の方法
引渡しの時期どの時点を引渡しとするか。検査の後か、手直しの後か
引渡しの時に受け取る書類契約書・図面・保証書など、何が渡されるか。保証書の読み方は外壁塗装の保証書とアフター点検を参照
残金の支払いの時期と方法検査・手直し・引渡しのどの後に払うか。現金か振込か、期日はいつか

契約前に業者へ聞く言葉

  1. 完了検査はいつ、誰が立ち会って、どこを確認しますか。
  2. 気になる点があったとき、手直しはいつまでに、どの方法で依頼しますか。
  3. 引渡しはどの時点で、引渡しの時に受け取る書類は何ですか。
  4. 残金は、完了検査と手直しと引渡しのどの後に、いつまでに払いますか。
  5. これらの内容は、契約書に書いてもらえますか。

ほかの質問と合わせて聞くときは契約前に業者へ聞く質問リストに、工事後の期限の並びは見積から工事後までの期限の一覧にあります。見積から契約までの順番は見積を地域の水準と照らす確認の順番にあります。

完了より前の、工事の途中の確認は工事中に工程ごとに確認できることで扱っています。

自分が住んでいない家の外壁塗装を遠方から頼むときの名義・立ち会い・連絡先の決め方は空き家・相続した家の外壁塗装を遠方から頼むとき確かめる点にあります。受け取った書類をいつまで残すかは領収書・見積書・保証書の保管期間と売却時の確認項目にあります。

このページでできないこと

個別の工事が契約どおりに仕上がっているか、手直しの要否、残金を払ってよいかの判定はしません。トラブルの相談先は見積に迷ったときの公的な相談窓口にあります。塗装業者の紹介もしません。お住まいの県の塗装工日額は都道府県別の塗装工日額ページの一覧から確認できます。

よくある質問

残金は完了検査の前に払うものですか

民法第633条は、報酬は仕事の目的物の引渡しと同時に支払うと定めています。ただし契約で別の支払いの時期を決めている場合もあるため、契約書の支払条件を読み、完了検査と引渡しと残金の順序を契約前に業者へ確かめます。

完了検査で気になる点があったとき、どうすればよいですか

国のガイドブックは、竣工検査で気になるところがあれば、このときにきちんと伝えることが大切としています。口頭だけにせず、場所と内容を書面やメッセージで残し、手直しの期限を業者と決めておきます。

引渡しのときに受け取る書類は何ですか

国のガイドブックは、契約書・図面・保証書などを保管するよう案内しています。外壁塗装でどの書類が渡されるかは業者ごとに違うため、契約前に、引渡しの時に受け取る書類を聞いておきます。

工事中の写真・施工記録を残してもらう取り決めは外壁塗装の工事中の写真・施工記録にあります。