屋根塗装の労務単価はどの職種で見るか

屋根の塗装・補修の見積に関わる3つの職種(塗装工・屋根ふき工・板金工)の定義を、国の労務単価表の文言で比べます。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

屋根の作業と職種の対応(作業ごとに当たる定義が異なる)

国の公共工事設計労務単価表には、屋根専用の「屋根塗装工」という職種はありません。屋根を塗る作業は塗装工の定義に、瓦やスレートをふく・ふき替える作業は屋根ふき工の定義に、金属板で屋根をふく作業は板金工の定義に、それぞれ書かれています。このサイトが県別に掲載しているのは塗装工の日額だけで、屋根ふき工と板金工の日額は掲載していません。

3つの職種の定義

職種定義の要旨屋根との関わり
塗装工(12)塗料、仕上塗材、塗り床などの塗装材料を使う各種工法の塗装作業。塗装のための下地処理を含む。塗装作業に必要な足場の組立・解体、舗装面の仕上げ、橋りょう塗装工に当たるものは除く屋根の塗装作業
屋根ふき工(42)瓦ふき、スレートふき、土居ぶきなどの屋根ふき作業、またはふき替え作業。板金工に当たるものは除く瓦・スレートのふき替え
板金工(39)金属薄板の切断・屈曲・成型・接合などの加工、組立・取付け、金属薄板による屋根ふき作業金属板による屋根ふき

出典: 農林水産省・国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価表」の職種定義(PDF、確認日 2026-10-10)。表は読みやすいように言い換えて整理したものです。

屋根塗装の見積を読むときの注意

見積の行を職種に当てはめる読み方の例

見積書に書かれた作業が、上の3つの職種の定義のどれに当たるかを分ける例です。当てはめ方はこのサイトの整理で、国が見積の書き方を定めているわけではありません。

見積の行の例当たる定義塗装工の日額で読めるか
屋根塗装・屋根の下地処理塗装工(塗装のための下地処理を含む)読める
屋根の足場の組立・解体塗装工の定義から除かれている読めない(足場は別の行で確かめる)
瓦・スレートのふき替え屋根ふき工読めない
金属板(板金)による屋根ふき板金工読めない
屋根工事一式内訳がないと決められない内訳を尋ねてから判断する

屋根の労務単価についてよくある質問

屋根塗装の労務単価は、塗装工の日額で見てよいですか

塗装作業そのものは塗装工の定義に当たります。ただし、実際の工事で誰がどの作業をするかは施工会社によって違うため、見積の人件費が塗装工の日額と一致するとは限りません。

屋根ふき工の日額は、このサイトで見られますか

国の表で屋根ふき工の日額が載っているのは鳥取・島根・岡山・広島・山口の5県だけで、金額は屋根ふき工の労務単価は5県だけに並べています。ほかの県は空欄です。

屋根専用の塗装の単価は、国の資料にありますか

国の労務単価表には、屋根の塗装に絞った職種や単価は確認できませんでした。

屋根の足場は、塗装工の日額に含まれますか

含まれません。国の職種定義は、塗装工から、塗装作業上必要となる足場の組立または解体に従事するものを除いています。足場は見積の別の行で確かめます。

見積に「屋根工事一式」としか書かれていないとき、どの職種の日額で見ればよいですか

一式の行だけでは、塗装・ふき替え・板金のどの作業かが分からず、当たる職種を決められません。作業ごとの内訳を業者に尋ね、塗装の作業だけを塗装工の定義に当てはめます。

この数値でできないこと

本ページは職種の定義を整理したもので、屋根塗装の見積が適正かどうかを判断するものではありません。

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スレート屋根の見積にある縁切りの確かめ方はスレート屋根の塗装見積の縁切りにあります。屋根と外壁を同時に塗るときの足場の確かめ方は屋根と外壁の足場の共用と見積の確認点にあります。