塗り替え2回目以降の外壁の旧塗膜と見積の確認点

前回の塗装から年数が経った外壁の再塗装で、旧塗膜の剥がれ・浮きを、見積の下地調整・ケレンの項目で契約前に確かめる点を、塗料メーカーの資料から整理しました。価格や耐用年数は示しません。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

塗り替え2回目以降で、見積の見方が変わる理由

このページでは、すでに塗装されている外壁を塗り直すことを塗り替えと書き、前回の塗装から年数が経った外壁の再塗装を扱います(当サイトの整理です)。前回の塗膜が残っている外壁では、旧塗膜に浮きやはがれがあると、新しい塗料を塗る前に何を落とすかが見積の確認点になります。ひび割れの補修はひび割れ補修の見積の確認点、工程ごとの下塗り・上塗りは工事中の工程別の確認点にあります。

塗料メーカーの資料に書かれた旧塗膜の扱い

項目資料の記載見積書・説明で確かめること
浮き・剥離した旧塗膜現状塗膜の脆弱な部分、または浮きや剥離部分は充分除去し、必要に応じて下地補修を行う浮き・剥がれのある箇所の範囲を、写真で見せてもらったか。除去と補修が見積に書かれているか
劣化が著しい旧塗膜既存塗膜の劣化や下地の吸い込みが著しい場合は、専用の下塗材を使う。別の下塗り材の資料にも、旧塗膜の劣化が著しい場合は下塗りに水系のシーラーを塗るよう書かれている下塗りの塗料名が、旧塗膜の状態に合わせたものか
下塗り材が合う旧塗膜ある下地調整塗材の資料は、適合する旧塗膜として樹脂リシン、樹脂系スタッコ、吹付けタイル、単層弾性塗膜を挙げ、窯業系サイディングボードには施工できないと書いている前回の塗装の種類を確かめたうえで、その下塗り材を選んだと説明されたか
仕上がりへの影響塗り替えの塗膜の寿命は、浮き上がった旧塗膜などの除去清掃の程度に大きく左右される。劣化した塗膜の上に塗ると、早期のはく離の原因になる(金属系外壁の補修資料)ケレンや下地調整が、独立した行か、塗装の行の中に書かれているか

表の「資料の記載」列の出典: SIKA「ダイヤナチュラルシリコンType2」製品資料(PDF)、ポリマ「リフレッシュフィラー」製品資料(PDF)、タニタハウジングウェア「ガルバリウム鋼板(タニマットカラー)のメンテナンスについて」(PDF)(いずれも確認日 2026-10-14)。いずれも特定の製品の資料で、すべての外壁にそのまま当てはまる基準ではありません。「確かめること」の列は、当サイトの整理です。

見積書で別々に確かめる、旧塗膜に関わる項目

ケレンの手間は、塗装工事には国の標準の歩掛り(1人1日で何㎡塗れるか)が公的に存在しないため、当サイトは労務単価から換算して「この手間なら何円」とは示しません。

契約前に前回の塗装が分かるときの確認手順

  1. 前回の塗装の時期と施工した会社、使った塗料が分かる書類(保証書・見積書)を探す(外壁塗装の時期の目安と公共資料)
  2. 業者に、浮き・はがれの場所を写真で見せてもらう
  3. 見積書で、ケレン・下地調整の記載と、下塗りの塗料名を見る
  4. はがれた旧塗膜の範囲が、見積の後に広がった場合の追加費用の扱いを、契約前に聞く(追加工事の見方)

このページでできないこと

旧塗膜の診断、ケレンの程度の等級づけ、見積が適正かどうかの判定はしません。ケレンの価格や耐用年数も示しません。お住まいの県の日額と参考値は都道府県別の塗装工日額ページの一覧から確認できます。

よくある質問

旧塗膜が浮いている外壁でも、その上から塗れますか

塗料メーカーの資料では、現状の塗膜の脆弱な部分や、浮き・剥離の部分は充分に除去し、必要に応じて下地の補修を行うよう書かれています。浮いた旧塗膜の上に塗ると、新しい塗膜も一緒にはがれる可能性があるため、見積に除去の作業が書かれているかを確かめてください。

旧塗膜の劣化が著しいとき、見積に変わる点はありますか

塗料メーカーの資料の例では、旧塗膜の劣化が著しい場合や下地の吸い込みが著しい場合は、専用の下塗材を使うよう案内されています。下塗りの塗料名が通常の見積と違うときは、旧塗膜の状態が理由かどうかを業者に聞いてください。

見積に「ケレン」の行がないと、旧塗膜の処理はされないのですか

そうとは限りません。ケレンが独立した行ではなく、下地調整や塗装の行の説明に含まれている見積もあります。旧塗膜の浮き・剥がれがある箇所の範囲と、除去や補修の方法が見積のどこに書かれているかを、契約前に確かめてください。