見積書のベランダ・バルコニーの防水・床の塗装が外壁塗装と別項目のときの契約前の確認点

外壁塗装の見積書にベランダやバルコニーの防水・床の塗装が入っているときに、外壁塗装と別の項目か、どこまで含まれるかを、契約前に業者へ確かめる項目として整理しました。見積の金額が適正かどうかの判断は勧めません。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

国の職種の分け方で確かめられること

職種表が定める作業の範囲(要旨)
塗装工(12)塗料、仕上塗材、塗り床などの塗装材料を用い、各種工法による塗装作業を行う。塗装のための下地処理を含む
防水工(38)アスファルト、シート、セメント系材料、塗膜、シーリング材などによる、屋内・屋外・屋根または地下の床、壁などの防水作業を行う

出典: 農林水産省・国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価表」の職種定義(確認日 2026-10-12)。読みやすいように言い換えて整理しています。

外壁の塗装と、ベランダやバルコニーの床・壁の防水は、国の表では別の職種に分かれています。このため、見積書でベランダの防水が外壁塗装と別の行や別の項目になっていても不自然ではありません。ただし、国の表は個々の見積の項目の分け方を定めていません。実際に誰がどの作業をするかは、施工する会社ごとに違います。同じ職種区分の整理は外壁塗装の作業と国の職種区分の対応にあります。防水工の日額は防水工の労務単価を47都道府県で比較で確認できます。

契約前に業者へ確かめる項目

次は条文ではなく、当サイトの整理です。

確かめること確かめる内容聞き方の例
対象の場所ベランダ・バルコニーの床だけか、立ち上がり(壁際)、手すりの内側、排水口まわりまで含むか防水する場所を図や写真に書き込んでもらえるか
外壁塗装との関係外壁塗装の見積に含まれているか、別の項目か、別の契約か。足場を共用するか外壁塗装の金額と防水の金額を分けて書けるか
工法と材料見積書に工法名(塗膜か、シートかなど)と材料名があるか。「防水塗装」とだけの記載でないか工法名と使う材料の製品名を書面でもらえるか
下地と塗り回数既存の床の状態の確認、下地処理、塗り重ねの回数が書かれているか今の防水層の状態は誰がどう確かめるか
工期と使えない期間床が乾くまでベランダに出られない日数、洗濯物や物の移動を誰が行うか何日間ベランダを使えないか
数量・単位「一式」か、㎡数と範囲の根拠があるか一式の内訳を出してもらえるか
保証外壁塗装の保証と防水の保証が別か、期間と対象が書面にあるか防水の保証書は発行されるか

「一式」の中身は一式の内訳の確かめ方、付帯部の塗装の見方は付帯部の塗装は労務単価でどこまで比べられるか、シーリングと下地処理はシーリング・下地処理の見積と労務単価にあります。見積書全体の読み方は見積書の内訳の読み方で確かめられます。

労務単価で言える範囲と言えない範囲

言える範囲言えない範囲
公共工事設計労務単価は職種ごとの日額で、塗装工と防水工は別の職種として定められているベランダの防水の項目の㎡あたりの単価が適正かどうか。塗装工事には国の標準歩掛りが公的に存在せず、防水工の日額もこのサイトでは扱っていない
お住まいの県の塗装工の日額を、全国単純平均と比べる参考情報として示せる個別の見積の金額が高い・安いの判定。日額には材料費や諸経費は含まれない

日額の見方は労務単価から1㎡あたりの単価は出せない理由、労務費の確かめ手順は見積書の労務費を確かめる2つの経路にあります。

このページでできないこと

お持ちの見積のベランダ防水の金額が高い・安いの判定、工法の優劣の判断、塗装業者の紹介・あっせんは行いません。お住まいの県の日額と参考値は都道府県別の塗装工日額ページの一覧から確認できます。困ったときの公的な窓口は見積に迷ったときの公的な相談窓口にあります。

よくある質問

ベランダの防水は、外壁塗装の見積に含まれていますか

見積書の書き方で変わります。国の公共工事設計労務単価表は、外壁などの塗装作業を行う塗装工と、塗膜やシーリング材などによる床・壁の防水作業を行う防水工を別の職種として定めています。見積書でベランダの防水が外壁塗装と別の項目になっていても、国の職種の分け方とは矛盾しません。契約前に、対象の場所と工法が見積のどの行に入っているかを業者に確かめてください。

ベランダの床の塗装と防水工事は、同じものですか

同じとは限りません。労務単価表の塗装工の定義には塗り床などの塗装材料を使う作業が、防水工の定義には塗膜による床・壁の防水作業が含まれています。見積書の名称だけでは、塗装の仕上げか防水かは分かりません。工法名と材料名を書面で確かめてください。

防水の項目の金額が高いか安いかを、労務単価で判断できますか

できません。このサイトが扱っているのは塗装工の日額だけで、防水工の日額は扱っていません。労務単価は職種ごとの日額で、防水の㎡あたりの単価が適正かどうかは言えません。見積に書かれた範囲と工法を確かめるための項目として使ってください。