塗装工と特殊作業員・軽作業員の日額差を47都道府県で比較

塗装工・特殊作業員・軽作業員の日額を47都道府県の表にして、差額の幅と、見積の雑費や清掃・片付けの人件費を読むときの注意を確認できます。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

塗装工と特殊作業員・軽作業員の日額差を、同じ国の表で並べる

見積書の「雑費」「諸経費」「清掃・片付け」に付く人の費用を、国の表のどの職種で見ればよいのか、という疑問があります。国の公共工事設計労務単価の表には、塗装工のほかに、軽機械を扱う特殊作業員と、軽易な清掃や後片付けを行う軽作業員の列があります。このページは、令和8年3月適用の同じ表から、塗装工・特殊作業員・軽作業員の日額を47都道府県で並べたものです。

日額は、所定労働時間内8時間あたりの賃金の水準で、法定福利費の事業主負担分などの諸経費は含まれません。国は注記で、現場管理費や一般管理費は単価に含まれないと示しています。

出典: 国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」の都道府県別・職種別の単価表と職種の定義(確認日 2026-10-22)。塗装工は同表の「塗装工」列(橋りょう塗装工ではない)、特殊作業員・軽作業員はそれぞれ「特殊作業員」「軽作業員」列です。

国の定義で見る、塗装工・特殊作業員・軽作業員の違い

普通作業員との比較は塗装工と普通作業員の日額差を47都道府県で比較、足場の組立・解体の職種との関係は外壁塗装の作業と国の職種区分で整理しています。

47都道府県の塗装工・特殊作業員・軽作業員の日額

47都道府県の単純平均は、塗装工が30,760円、特殊作業員が27,906円、軽作業員が18,166円です。塗装工との平均の差は、特殊作業員が2,854円、軽作業員が12,594円です。特殊作業員は、青森県・宮崎県・鹿児島県の3県で塗装工の日額を上回ります。軽作業員の日額が最も高いのは福島県の22,200円、最も低いのは大阪府の16,500円です(単純平均と差額は本サイトの計算)。

都道府県塗装工日額(8時間)特殊作業員日額(8時間)軽作業員日額(8時間)差額(塗装工-特殊作業員)差額(塗装工-軽作業員)
北海道30,100円26,000円19,200円4,100円10,900円
青森県27,400円30,100円18,300円-2,700円9,100円
岩手県28,500円28,500円18,800円0円9,700円
宮城県33,400円30,300円20,300円3,100円13,100円
秋田県29,600円28,400円19,600円1,200円10,000円
山形県32,900円28,500円20,600円4,400円12,300円
福島県33,300円30,600円22,200円2,700円11,100円
茨城県32,100円27,200円17,100円4,900円15,000円
栃木県34,500円27,500円17,300円7,000円17,200円
群馬県29,600円27,100円18,200円2,500円11,400円
埼玉県34,500円29,000円18,000円5,500円16,500円
千葉県34,700円30,000円17,900円4,700円16,800円
東京都36,500円30,700円18,700円5,800円17,800円
神奈川県36,300円30,900円18,200円5,400円18,100円
新潟県31,000円28,900円21,800円2,100円9,200円
富山県33,500円32,700円20,700円800円12,800円
石川県33,000円31,600円20,600円1,400円12,400円
福井県30,300円26,500円16,900円3,800円13,400円
山梨県34,600円29,700円18,000円4,900円16,600円
長野県30,900円28,400円18,900円2,500円12,000円
岐阜県32,300円28,800円19,000円3,500円13,300円
静岡県34,200円28,400円17,200円5,800円17,000円
愛知県33,600円29,800円19,400円3,800円14,200円
三重県32,800円28,700円18,500円4,100円14,300円
滋賀県30,400円26,700円17,700円3,700円12,700円
京都府31,300円26,100円16,600円5,200円14,700円
大阪府32,300円27,800円16,500円4,500円15,800円
兵庫県29,000円25,100円16,500円3,900円12,500円
奈良県32,100円28,100円17,600円4,000円14,500円
和歌山県31,300円27,100円17,000円4,200円14,300円
鳥取県28,100円23,600円17,000円4,500円11,100円
島根県26,200円24,100円17,200円2,100円9,000円
岡山県28,300円25,600円17,600円2,700円10,700円
広島県26,700円25,800円17,300円900円9,400円
山口県25,900円24,100円17,300円1,800円8,600円
徳島県27,300円26,300円17,400円1,000円9,900円
香川県27,500円27,500円17,500円0円10,000円
愛媛県27,000円25,500円16,800円1,500円10,200円
高知県27,300円25,200円17,700円2,100円9,600円
福岡県29,200円29,000円16,900円200円12,300円
佐賀県30,200円25,700円16,500円4,500円13,700円
長崎県29,900円27,000円17,500円2,900円12,400円
熊本県29,300円27,100円18,200円2,200円11,100円
大分県28,500円26,300円17,400円2,200円11,100円
宮崎県29,000円29,100円17,400円-100円11,600円
鹿児島県29,500円32,000円18,700円-2,500円10,800円
沖縄県29,800円28,500円18,100円1,300円11,700円

最も高い特殊作業員は富山県の32,700円、最も低いのは鳥取県の23,600円です。差額は公表された金額から本サイトが計算した値で、国が示す数字ではありません。マイナスの表示は、特殊作業員の日額のほうが高いことを示します。

この差額を見積書と比べるときの注意

人件費の項目の読み方は外壁塗装の見積書の内訳の見方、必要経費を加えた国の参考値は塗装工の日額と必要経費込みの参考値、日額に含まれるものは塗装工日額に含まれるもの・含まれないもので確認できます。

塗装工と特殊作業員・軽作業員の日額差に関するよくある質問

特殊作業員とは、外壁塗装のどの作業の人ですか

国の職種定義では、相当程度の技能と高度の肉体的条件を持ち、軽機械の運転・操作などの作業について主体的業務を行う人です。外壁塗装の見積の項目が、この職種の単価で積算されるとは書かれていません。国の表は公共工事の職種を定義したもので、民間の見積の項目名とは対応しません。

軽作業員とは、外壁塗装のどの作業の人ですか

国の職種定義では、主として人力による軽易な清掃・後片付け、軽易な散水、現場内の軽易な小運搬などを行う人です。見積の「清掃」「片付け」「雑費」の項目が、この職種の単価で積算されるとは国の資料に書かれていません。

塗装工と特殊作業員・軽作業員の日額はどれくらい違いますか

令和8年3月適用では、47都道府県の単純平均が塗装工30,760円、特殊作業員27,906円、軽作業員18,166円です。塗装工との差額は、特殊作業員が青森県のマイナス2,700円(特殊作業員のほうが高い)から栃木県の7,000円まで、軽作業員が山口県の8,600円から神奈川県の18,100円までです(単純平均と差額は本サイトの計算)。

軽作業員の日額で、見積の清掃・片付けの人件費を判定できますか

できません。見積の清掃・片付けの項目が軽作業員にあたるかは国の資料からは分かりません。日額は賃金のみで、現場管理費や一般管理費は含まれません。個別の見積の適否は判定できません。

出典: 国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(確認日 2026-10-22)。

このページでできないこと

見積書の金額が適正かどうかの判定や、業者の紹介は行いません。お住まいの県の塗装工日額は都道府県別の塗装工日額ページの一覧から確認できます。たとえば東京都、愛知県、大阪府のページがあります。