隣り合う都道府県の塗装工日額の差(12組の比較・令和8年3月適用)

外壁塗装の見積を、隣の県の業者のものと見比べるときの材料として、陸続きで隣り合う12組の塗装工日額の差を並べました。国の公共工事設計労務単価にある日額の差と、令和5年3月からの差の変化を確かめられます。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

隣り合う12組の日額差(差の大きい順)

令和8年3月適用の塗装工日額で、陸続きで境を接する都道府県の組を比べました。大都市圏の境と、都道府県ページのある県どうしを中心に選んだ12組で、47都道府県のすべての組ではありません。差は高い側から低い側を引いた金額で、割合は低い側の日額を1とした値です。

組高い側高い側の日額差(低い側比)令和5年3月の差令和5年3月からの変化
大阪府 と 兵庫県大阪府32,300円3,300円(11.4%)2,800円500円広がった
神奈川県 と 静岡県神奈川県36,300円2,100円(6.1%)2,200円100円縮まった
東京都 と 埼玉県東京都36,500円2,000円(5.8%)1,700円300円広がった
岡山県 と 広島県岡山県28,300円1,600円(6.0%)1,000円600円広がった
愛知県 と 岐阜県愛知県33,600円1,300円(4.0%)1,300円変わらず
大阪府 と 京都府大阪府32,300円1,000円(3.2%)700円300円広がった
広島県 と 山口県広島県26,700円800円(3.1%)900円100円縮まった
兵庫県 と 岡山県兵庫県29,000円700円(2.5%)1,500円800円縮まった
静岡県 と 愛知県静岡県34,200円600円(1.8%)500円100円広がった
大阪府 と 奈良県大阪府32,300円200円(0.6%)100円100円広がった
東京都 と 神奈川県東京都36,500円200円(0.6%)0円200円広がった
熊本県 と 福岡県熊本県29,300円100円(0.3%)200円100円縮まった

令和5年3月の差は、令和8年3月に日額が高かった県を基準にして、令和5年3月の日額から同じ向きに引いた金額です。県ごとの日額と近隣との差の表は、各県のページで確認できます。

差の大きさの見方

12組のうち差がいちばん大きいのは、大阪府と兵庫県の3,300円(11.4%)です。いちばん小さいのは、熊本県と福岡県の100円(0.3%)です。1,000円以上の差がある組は6組、500円未満の組は3組でした。

日額の1位と2位が並ぶ東京都と神奈川県は、差が200円しかありません。同じ首都圏でも、東京都と埼玉県の組では差が2,000円あり、隣り合っていても水準が近いとは限りません。

この差は、国が公共工事の積算に使う設計用の賃金水準の差です。外壁塗装の見積の差を、そのまま日額の差で説明できるわけではありません。

令和5年3月からの差の変化

令和5年3月と令和8年3月の差を比べると、広がった組が7組、縮まった組が4組、変わらない組が1組(愛知県と岐阜県)です。

差が広がった組は、岡山県と広島県(1,000円から1,600円)、大阪府と兵庫県(2,800円から3,300円)、東京都と埼玉県(1,700円から2,000円)、大阪府と京都府(700円から1,000円)、東京都と神奈川県(0円から200円)、静岡県と愛知県(500円から600円)、大阪府と奈良県(100円から200円)です。差が縮まった組は、兵庫県と岡山県(1,500円から700円)、神奈川県と静岡県(2,200円から2,100円)、広島県と山口県(900円から800円)、熊本県と福岡県(200円から100円)です。

県境の向こうの見積と見比べるときの使い方

隣の県の業者から見積を取ったときは、まず2つの県の日額の差を、この表で確認します。たとえば大阪府と兵庫県のように差が大きい組は、人件費の前提が国の設計用の水準でも違っている、という材料になります。差が小さい組では、見積の違いを日額の差では説明しにくくなります。

業者の本社の県と工事場所の県が違うときの考え方は本社と工事場所が別の県のとき、どちらの県の塗装工日額で見るかにまとめています。

見積の総額の違いは、塗る面積・塗料の種類・足場・諸経費など、日額以外の要素でも大きく変わります。総額を地域係数で引き直す計算は見積総額の引き直し計算例で、見積書の項目の見方は外壁塗装の見積書の内訳の見方で確かめられます。

県ごとの順位と推移は47都道府県の塗装工日額 一覧、地方ごとの平均は地方ブロック別比較、高い側と低い側の10県ずつは塗装工日額の上位10県・下位10県の比較表で確認できます。

この数値でできないこと

塗装工日額は、労働者に支払われる賃金に係る公共工事の設計用の単価で、所定労働時間内8時間当たりの金額です。現場管理費・一般管理費等の諸経費は含まれていません。県どうしの日額の差から、受け取った見積の金額が適正か不適正かを判断することはできません。外壁塗装は市場単価で積算され、国の標準歩掛りが無いため、日額から㎡単価を出すこともしません。

出典: 国土交通省「令和5年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和5年3月分PDF)、同「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和8年3月分PDF)。いずれも「塗装工」の列(橋りょう塗装工ではない)を使い、確認日は2026-10-07です。差・割合・変化は本サイトの計算です。

よくある質問

隣り合う県どうしで、日額の差はどれくらいありますか

このページの12組では、差がいちばん大きいのは大阪府と兵庫県の3,300円(11.4%)、いちばん小さいのは熊本県と福岡県の100円(0.3%)です。東京都と神奈川県は200円ですが、東京都と埼玉県は2,000円で、隣り合っていても水準が近いとは限りません。

隣の県の業者の見積との違いは、日額の差で説明できますか

差が大きい組は、人件費の前提が国の設計用の水準でも違っている、という材料になります。差が小さい組では、見積の違いを日額の差では説明しにくくなります。見積の総額は、塗る面積・塗料の種類・足場・諸経費など日額以外の要素でも大きく変わります。

隣り合う県の差は、令和5年3月から広がっていますか

12組のうち、広がったのが7組、縮まったのが4組、変わらないのが1組(愛知県と岐阜県)です。12組は大都市圏の境などを選んだもので、47都道府県のすべての組ではありません。

気候が違う県での施工条件(気温5℃以下・湿度85%以上など)は、日額の差とは別に、外壁塗装に向く季節と気温・湿度の施工条件で確認できます。

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