令和8年3月適用の京都府の塗装工日額
京都府の塗装工日額は31,300円で、47都道府県のなかで19位です(和歌山県と同額)。全国の単純平均30,760円(47都道府県の塗装工日額を単純に平均した値)より約540円(1.8%)高い水準です。
順位は令和5年3月が19位、令和6年3月が21位、令和7年3月と令和8年3月が19位で、4時点とも19位から21位のあいだに収まっています。令和8年3月の上昇は+1,700円(+5.7%)で、全国の単純平均の上昇率5.2%をわずかに上回りました。
近畿の7府県と、境を接する府県との位置
このサイトは京都府を近畿ブロック(三重県を含む7府県)に入れています。ブロックの単純平均は31,314円で、京都府の31,300円はそれより14円低く、ほぼ同じ水準です。7府県のなかでは、高い順に三重県・大阪府・奈良県の次の4番目で、和歌山県と同額です。
京都府と境を接するのは、滋賀県・大阪府・奈良県・兵庫県・福井県・三重県の6府県です。
| 都道府県 | 令和8年3月の日額 | 京都府との差 | 令和5年3月の日額 | 令和5年3月の京都府との差 |
|---|---|---|---|---|
| 京都府 | 31,300円 | − | 26,800円 | − |
| 三重県 | 32,800円 | +1,500円 | 27,800円 | +1,000円 |
| 大阪府 | 32,300円 | +1,000円 | 27,500円 | +700円 |
| 奈良県 | 32,100円 | +800円 | 27,400円 | +600円 |
| 滋賀県 | 30,400円 | −900円 | 25,900円 | −900円 |
| 福井県 | 30,300円 | −1,000円 | 25,800円 | −1,000円 |
| 兵庫県 | 29,000円 | −2,300円 | 24,700円 | −2,100円 |
隣り合う6府県のうち3つは京都府より高く、3つは低い並びです。いちばん近いのは奈良県(+800円)と滋賀県(−900円)で、いちばん離れているのは兵庫県(−2,300円)と三重県(+1,500円)です。令和5年3月と比べると、三重県・大阪府・奈良県との差は200〜500円広がり、滋賀県・福井県との差は変わっていません。兵庫県との差は2,100円から2,300円になりました。滋賀県・福井県・大阪府・奈良県の4府県とは、いずれも差が1,000円以内です。
令和5年3月から令和8年3月までの動き
| 適用開始 | 京都府の塗装工日額 | 前年からの上昇額 | 前年比 | 全国での順位 |
|---|---|---|---|---|
| 令和5年3月 | 26,800円 | − | − | 19位(新潟県と同額) |
| 令和6年3月 | 28,100円 | +1,300円 | +4.9% | 21位 |
| 令和7年3月 | 29,600円 | +1,500円 | +5.3% | 19位(和歌山県と同額) |
| 令和8年3月 | 31,300円 | +1,700円 | +5.7% | 19位(和歌山県と同額) |
3年間の上昇は+4,500円(+16.8%)で、全国の単純平均の+16.7%とほぼ同じです。毎年の上昇額が1,300円、1,500円、1,700円と大きくなっている点が、この4時点の特徴です。全国の単純平均との差は、令和5年3月の約440円(1.7%高い)から令和8年3月の約540円(1.8%高い)で、ほとんど動いていません。
京都府で見積を受け取ったときの使い方
見積書に「労務費」や人工(1人が1日働く単位)の単価が書かれているときは、京都府の日額31,300円を、国の設計用の賃金水準の目安として横に置けます。ただし見積の人工単価には、現場管理費・一般管理費・利益などが含まれることが多く、日額と同じ金額になるとは限りません。内訳の見方は外壁塗装の見積書の内訳の見方にあります。
同じ県の中でも、市区町村や離島で日額がどう違うかは「同じ県の中で市区町村・離島の塗装工日額は違うか」で確認できます。
ほかの府県との並びは47都道府県の塗装工日額 一覧、近畿を含む8ブロックの比較は地方ブロック別比較、価格帯ごとの分け方は水準別 都道府県一覧で確認できます。大阪府側の数値は大阪府の塗装工日額、兵庫県側は兵庫県の塗装工日額、奈良県側は奈良県の塗装工日額、滋賀県側は滋賀県の塗装工日額、三重県側は三重県の塗装工日額にあります。境を接する福井県の数値は福井県の塗装工日額にあります。隣り合う県との日額の差は、隣り合う都道府県の塗装工日額の差(12組の比較)で大阪府との組を含めて並べています。
京都府の日額に含まれない費用と、見積内訳の見比べ方
京都府の日額31,300円は、職人に支払われる賃金の水準です。国の表の注記では、法定福利費(事業主負担分)や研修訓練等に要する費用を含む現場管理費と、一般管理費等の諸経費は含まれず、時間外・休日・深夜の割増賃金も含まれません。塗装工の職種定義は足場の組立・解体を除いているため、足場の作業もこの日額の対象外です。範囲の詳しい整理は塗装工日額に含まれるもの・含まれないものにあります。
国は、法定福利費(事業主負担分)・労務管理費・安全管理費・宿舎費等の必要経費を日額に加えた参考値も公表しています。京都府は46,200円で、日額より14,900円多く、日額の約1.48倍です。47都道府県の参考値の単純平均45,430円と比べると、京都府は770円高くなっています。
見積書の内訳を見比べるときは、次の3点を横に置きます。
- 労務費や人工単価の行が、日額31,300円と参考値46,200円のどちらに近いか、どちらからも離れているか。
- 現場管理費や諸経費が別の行に出ているか、労務費に含めて一式になっているか。別の行なら賃金だけの日額、含めてあるなら参考値が、並べて見る相手になります。
- 足場のように、塗装工の日額の対象外とされる作業の行が、労務費と分かれているか。
人工単価が日額と参考値の間に入るときは、経費のどこまでを含む単価なのかを、見積書の内訳か業者への質問で確かめる材料になります。この2つの金額は並べて見る材料で、見積が高い・安いを決めるものではありません。参考値の47都道府県の表は塗装工日額に必要経費を加えた参考値にあります。
京都府の日額が全国平均に近いときの見積の読み方と計算例
京都府の日額31,300円は、全国の単純平均30,760円より540円(1.8%)高い水準で、地域係数は1.018です。全国平均との差が小さい県なので、京都府の見積が他の地域の見積と違って見えるとき、日額の地域差よりも、見積の内訳の違いの方が金額に効きやすくなります。次の数値は計算の流れを示すための例示で、実際の見積の金額ではありません。
- 例として、見積の労務費の行が300,000円だったとします(入力値は例示)。300,000円を1.018で割ると約294,695円で、全国平均の水準に直した労務費になります。地域係数で動く額は約5,305円で、労務費の1.8%にとどまります。前後10%の幅を付けた参考レンジは265,226円〜324,164円です。
- 一方、日額31,300円と、必要経費を加えた参考値46,200円との差は14,900円で、全国平均との日額の差540円の約28倍あります。労務費の行が賃金だけなのか、現場管理費などの経費まで含むのかで、京都府の地域差よりずっと大きく金額が変わります。
- そのため、労務費が参考レンジから少し外れていても、地域差が原因とは限りません。先に、労務費の行に経費が含まれているか、足場のように塗装工の日額の対象外とされる作業が別の行になっているかを、見積書の内訳か業者への質問で確かめます。
この計算は労務費の行だけを対象にしています。参考レンジは見積が適正か不適正かを決めるものではなく、日額から㎡単価を出すこともしません。
京都府の気候と施工時期(府庁所在地の気象庁平年値)
外壁塗装は気温や雨の影響を受けるため、見積で示された施工時期が、府内の気候に合っているかも確認の材料になります。気象庁が公表する京都の平年値(1991〜2020年の平均)は次のとおりです。京都は京都府の府庁所在地にある観測所で、府内の海沿い・山沿いなど、地点ごとに数値が違います。
| 項目 | 京都の平年値 |
|---|---|
| 日最低気温の月平均が5℃を下回る月 | 1月・2月・3月・12月 |
| 年間の降水量 | 1,522.9mm |
| 降雪の深さの年合計 | 15cm |
| 年の最深積雪 | 7cm |
塗料メーカーの資料には、気温5℃以下・湿度85%以上などで施工を避けるよう書かれたものがあります(外壁塗装の季節・気温・湿度と施工条件)。京都では、日最低気温の月平均が5℃を下回る月が1月・2月・3月・12月です。この時期に工事が入る見積では、施工日の天候で工期がずれることがあるかを、契約前に業者へ尋ねる材料になります。平年値は過去の平均で、工事を行う年の天候を示すものではなく、見積の金額の高い・安いを決めるものでもありません。
出典: 気象庁「過去の気象データ検索 平年値(年・月ごとの値)京都」(data.jma.go.jp)。
京都府の見積についてよくある質問
京都府の見積の人工単価が、日額31,300円と違うことがあるのはなぜですか
日額31,300円は職人に支払われる賃金の水準で、法定福利費(事業主負担分)などを含む現場管理費と一般管理費等は含まれません。国が公表する必要経費を加えた参考値は京都府で46,200円です。人工単価が日額と参考値の間にあるときは、経費の一部を含む単価の可能性があります。含まれる範囲は見積書の内訳か業者への質問で確かめられます。
京都府の見積の労務費は、全国の平均より高めに出るものですか
京都府の塗装工日額は全国単純平均より1.8%高い水準のため、労務費の行は全国平均の水準より高め傾向があります。ただし総額のうち労務費が占める割合は、足場・塗料・面積などで工事ごとに変わり、このサイトでは示せません。総額の差を日額の差だけで説明することはできません。
地域係数で引き直した参考レンジから外れた見積は、おかしいのですか
おかしいとは言えません。参考レンジは地域差だけを反映した目安なので、足場の有無、塗料のグレード、施工面積、業者の利益なども金額に影響します。外れたときは、内訳の各行が何を含むかを見積書で確かめ、必要なら業者に尋ねる材料にします。
京都府の日額から、1㎡あたりの単価を計算できますか
計算できません。外壁塗装は市場単価で積算され、国の標準歩掛り(作業量の目安)が公的に定められていないため、日額から㎡単価を導く根拠がないからです。
この数値でできないこと
塗装工日額は、労働者に支払われる賃金に係る公共工事の設計用の単価で、所定労働時間内8時間当たりの金額です。現場管理費・一般管理費等の諸経費は含まれていません。京都府の日額が全国平均より高い・低いことから、受け取った見積の金額が適正か不適正かを判断することはできません。外壁塗装は市場単価で積算され、国の標準歩掛りが無いため、日額から㎡単価を出すこともしません。
出典: 国土交通省「令和5年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和5年3月分PDF)、同「令和6年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和6年3月分PDF)、同「令和7年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和7年3月分PDF)、同「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和8年3月分PDF)。いずれも「塗装工」の列(橋りょう塗装工ではない)を使い、確認日は2026-10-07です。平均・差・順位・上昇率は本サイトの計算です。
次に確認するページ
京都府の水準を確認したあとは、他のブロックとの差や、受け取った見積を確認する順番に進めます。
- 地方ブロック別比較: 地方ごとの塗装工日額の差を見る
- 塗装工の労務単価の推移(令和5〜8年度): 京都府の日額が3年間でどう動いたかを全国と並べる
- 塗装工日額の上昇ランキング: 京都府の上昇が47都道府県のなかで何位かを見る
- 都道府県別一覧: 47都道府県の日額を並べて見る
- 見積を受け取った後に確かめる順番: 京都府の水準を見たあと、見積書のどこから確かめるか
- 見積書の人工・日当の読み方: 見積に人工が書いてあるとき、日額×人数×日数で照らす
- 見積の人件費部分を県の日額と照らす手順表: 人工が書いてある場合・ない場合の2経路
- 外壁塗装の見積書の内訳の見方: 材料費・労務費・その他の経費の行を読む
- 見積書の現場管理費・諸経費などの意味: 経費の用語と、日額に含まれないものとの対応
- 契約前に業者へ聞く質問リスト: 工事場所・足場・塗料・保証・追加工事の扱いを確かめる
- 見積書の「一式」の内訳を業者に聞く順番: 足場一式・下地処理一式・諸経費一式の聞き方
- 見積書の付帯部の塗装は労務単価でどこまで比べられるか: 雨どい・軒天・破風・鉄部の行の読み方
- 外壁塗装の見積・契約の確認ページ一覧: 契約前・工事中・工事後の状況から、確認するページを選ぶ
- 外壁塗装の見積の項目別チェックリスト: 京都府は日額が全国の中位です。見積の各行が足場・下地処理・塗料・諸経費のどれにあたるかを項目別に仕分ける
- 外壁塗装で使える自治体の補助金の調べ方: 補助の有無や条件は市区町村ごとに違うため、京都府内の自治体の窓口で着工前に確かめる
- 外壁塗装で火災保険が使える範囲: 風災・雹災・雪災の被害が原因の場合に何を確かめるか
- 外壁塗装の見積と地域係数のよくある質問: 京都府の日額を見たあとに浮かびやすい、地域差・諸経費・業者ごとの金額の差についての17問
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