外壁塗装の見積の足場項目の確認点(契約前に業者へ聞く4点)

外壁塗装の見積の足場項目について、足場の範囲・架設期間・飛散防止ネット・足場のみ別業者の場合を、契約前に業者へ聞く4点と書面への書き方の例で確かめられます。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

見積の足場項目で、契約前に業者へ確かめる4点

見積書の足場の行は、金額のほかに、どこまでを指すのかが書かれていないことがあります。次の4点を業者に聞き、答えを書面に残します。これは業者の適否を決める表ではなく、聞き漏らしを防ぐための項目です。

確かめる点業者に聞く言葉答えの読み方
足場の範囲「足場は建物の何面にかけますか。外壁の面積のどこまでを含みますか」足場の行の数量(平方メートルなど)と、外壁の塗装面積が別の数字のことがあります。何を数えた数量かを聞きます。塗装面積の根拠は見積書の塗装面積の根拠にあります。
架設期間「足場は何日間かけたままですか。工期が延びたときの日数の数え方は」見積書の足場の行に、期間が書かれているかを見ます。延びたときの扱いは雨天・悪天候で工期が延びたときの取り決めで確かめられます。
飛散防止ネット・メッシュシート「足場の行に、飛散防止のネットやシートは含まれますか。別の行ですか」労働安全衛生規則第563条第1項第6号は、作業のため物体が落下して労働者に危険を及ぼすおそれのあるときに、幅木・メッシュシート・防網などを設けるよう定めています。塗料の飛散を防ぐ養生は別の項目なので、高圧洗浄・養生・飛散防止ネットの項目と合わせて見ます。
足場のみ別業者の場合「足場を別の会社が組むとき、契約はだれとしますか。点検と事故の連絡はだれがしますか」足場を別の会社が組む場合、塗装の見積に足場代が入るのか、足場の会社と別に契約するのかで、窓口が変わります。同規則第655条は、注文者が請負人の作業従事者に足場を使わせるときの措置を定めていますが、個別の契約でだれが何を負うかは、このページでは判断しません。

出典: e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」第563条、第655条(確認日 2026-10-12)。足場の条文の全体は外壁塗装の足場に関わる法令にまとめています。

足場の費用と塗装工の日額の関係

このサイトの地域係数は、公共工事設計労務単価のうち塗装工の日額に基づく参考情報です。塗装工の定義は、塗装作業に必要な足場の組立・解体を除いています。そのため、足場の行の金額が高いか安いかを、塗装工の日額の地域差から読むことはできません。職種の分け方は外壁塗装の作業と国の職種区分に、見積の項目ごとの仕分けは見積の項目別チェックリストにあります。

足場の組立・解体を担うとび工の日額は、とび工(足場)の労務単価を47都道府県で比較で確認できます。ただし賃金だけの金額で、足場代の相場ではありません。

足場の聞き方の例

次は、確かめた答えを見積書や契約書の備考に残すときの書き方を示すこのサイトの例で、標準の書式にある文言ではありません。

書く事項書き方の例
範囲足場は建物の○面にかけ、数量は○平方メートルとする。
期間足場の架設は○月○日から○月○日までの○日間とする。延びたときの追加は、有る/無しとする。
ネット類飛散防止ネットは足場代に含む/別の行とする。
施工体制足場の組立て・解体は、自社/○○(会社名)が行う。

○の部分は、業者と相談して入れます。

足場の行が「無料」「サービス」と書かれている場合に、費用がどこに入っているかを確かめる点は「足場代無料」の表示と契約前の確認点にあります。

足場の数量が階数や塗る範囲でどう変わるかは、2階建・3階建の足場面積の出し方 と 部分塗装(一面だけ)の足場面積の出し方 にあります。足場が庭木や植え込みに当たるときの剪定・移動は庭木・植栽に当たる足場と養生の剪定・移動と費用の確認項目にあります。屋根と外壁を同時に塗るときの足場の共用は屋根と外壁の足場の共用と見積の確認点で扱っています。

足場が電線に近い家では、防護管の申込みと費用の入り方も見積で確かめます。詳しくは電線に近い足場の防護管にあります。

このページでできないこと

足場の金額が妥当かどうか、足場の費用が外壁塗装全体の何割なら普通か、といった基準は、このサイトでは確かめられませんでした。個別の見積が高い・安いかの判定もできません。足場の安全基準が守られているかを施主が見分ける方法は足場に関わる法令のページで条文を示しますが、現場の個別の判定はしません。「一式」と書かれた行の聞き方は見積書の「一式」の内容の聞き方に、契約前の質問の全体は契約前に業者へ聞く質問リストにあります。

よくある質問

見積の足場代が高いか安いかは、このサイトで分かりますか

このサイトでは判定しません。地域係数は塗装工の日額に基づく参考情報で、塗装工の定義は足場の組立・解体を除いています。足場の行は、範囲・架設期間・ネット類の扱いを業者に聞き、書面に残して確かめます。

足場に飛散防止ネットは含まれていますか

見積書の書き方によって、足場の行に含まれる場合と別の行になる場合があります。労働安全衛生規則第563条第1項第6号は、物体の落下で労働者に危険が及ぶおそれのあるときに、幅木・メッシュシート・防網などを設けるよう定めています。含まれるかは、業者に聞いて書面に書いてもらいます。

足場だけ別の業者が組むとき、何を確かめますか

契約をだれとするか、足場の点検と事故の連絡の窓口がだれかを確かめます。労働安全衛生規則第655条は注文者が請負人に足場を使わせるときの措置を定めていますが、個別の契約でだれが何を負うかは、このサイトでは判断しません。

足場が道路や歩道にかかる現場の許可は、足場の道路占用許可・道路使用許可で扱っています。足場が隣の敷地にかかる場合の通知と承諾は足場で隣の敷地を使うとき(民法209条)にあります。

自分で塗る場合に見積のどの行が残るかは、自分で塗る場合と業者見積の比較で条文から確かめられます。