電工の労務単価を47都道府県で比較(令和8年3月適用)

電線に近い足場の防護管が見積に絡むときの人件費の見方を、電工の日額を塗装工の日額と並べて整理しました。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

電工の日額と、足場の電線近接で見積に出る人件費

足場が電線に近い外壁塗装では、電力会社に防護管の取付けを申し込む場合があります。申込みと費用負担の決まりは電線に近い足場の防護管(申込みと見積の確認点)に整理しています。電力会社の案内では、設置作業の費用は施工する事業者が負担するとされているため、その費用が見積書のどこに入るかを、見積を受け取った持ち家の所有者が確かめることになります。

国の公共工事設計労務単価には、電気工事の職人の職種として電工があります。電工の説明は、電気工事について相当程度の技能かつ必要な資格を有し、建物ならびに屋外における受電設備、変電設備、配電線路、電力設備、発電設備、通信設備等の工事に関する作業(配線器具・照明器具・盤類等の取付け、電線・電線管等の取付けなど)について主体的業務を行うもの、という内容です。足場、防護管、外壁塗装は説明に書かれていません。

電工の日額は、8時間分の賃金だけの金額です。防護管の設置費用の見積の行は、電力会社の案内で別に定められる部分を含み、この賃金だけの日額とは同じ種類の金額ではありません。共通の読み方は職種別の労務単価の比較にあります。

出典: 農林水産省・国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価表」(令和8年2月公表)の注記と職種定義 09 電工。確認日は2026-11-07です。

47都道府県の電工日額と塗装工日額

電工の日額は、47都道府県すべてに掲載されています。単純平均は28,017円、最も高いのは東京都の34,300円、最も低いのは沖縄県の23,700円です(単純平均は本サイトの計算)。塗装工の単純平均30,760円と比べると、電工のほうが低い県が46県、高い県が0県、同額の県が1県です。電工のほうが塗装工より高い県はなく、同額の県は山口県です。差が最も大きいのは沖縄県の6,100円です。

都道府県電工日額(8時間)塗装工日額(8時間)差(電工−塗装工)
北海道29,100円30,100円−1,000円
青森県26,700円27,400円−700円
岩手県28,000円28,500円−500円
宮城県29,900円33,400円−3,500円
秋田県27,500円29,600円−2,100円
山形県28,700円32,900円−4,200円
福島県29,600円33,300円−3,700円
茨城県29,200円32,100円−2,900円
栃木県29,400円34,500円−5,100円
群馬県28,400円29,600円−1,200円
埼玉県31,200円34,500円−3,300円
千葉県31,400円34,700円−3,300円
東京都34,300円36,500円−2,200円
神奈川県31,500円36,300円−4,800円
新潟県28,100円31,000円−2,900円
富山県29,800円33,500円−3,700円
石川県30,100円33,000円−2,900円
福井県26,000円30,300円−4,300円
山梨県31,000円34,600円−3,600円
長野県28,900円30,900円−2,000円
岐阜県28,200円32,300円−4,100円
静岡県29,700円34,200円−4,500円
愛知県28,200円33,600円−5,400円
三重県28,500円32,800円−4,300円
滋賀県27,700円30,400円−2,700円
京都府27,000円31,300円−4,300円
大阪府28,100円32,300円−4,200円
兵庫県26,600円29,000円−2,400円
奈良県27,700円32,100円−4,400円
和歌山県27,800円31,300円−3,500円
鳥取県24,700円28,100円−3,400円
島根県24,800円26,200円−1,400円
岡山県25,700円28,300円−2,600円
広島県26,300円26,700円−400円
山口県25,900円25,900円±0円
徳島県26,600円27,300円−700円
香川県27,400円27,500円−100円
愛媛県25,700円27,000円−1,300円
高知県25,700円27,300円−1,600円
福岡県28,900円29,200円−300円
佐賀県28,400円30,200円−1,800円
長崎県27,300円29,900円−2,600円
熊本県26,500円29,300円−2,800円
大分県27,200円28,500円−1,300円
宮崎県26,500円29,000円−2,500円
鹿児島県27,200円29,500円−2,300円
沖縄県23,700円29,800円−6,100円

電工の列は、同じ表の「特殊作業員」から「鉄筋工」までの10列のうち、見出し「電工」の下の値です(空欄のある県があるため、列の位置は見出しの位置と突き合わせて確認しました)。塗装工は一般の塗装工の表の値で、橋りょう塗装工ではありません。差は公表された2つの金額から本サイトが計算した値です。

この表を足場の防護管の見積と比べるときの注意

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防護管の申込みと費用負担、見積で確かめる点は電線に近い足場の防護管(申込みと見積の確認点)です。外壁塗装の作業が国のどの職種に当たるかは外壁塗装の作業と国の職種区分、足場の組立・解体に関わるとび工の日額はとび工の労務単価にあります。

よくある質問

電工の日額から、足場の防護管の費用を計算できますか

計算できません。電工の日額は、電気工事の職人に支払われる賃金の水準です。防護管の設置は電力会社の案内で別に定められており、電工の日額に作業日数を掛けた金額が防護管の費用になるとは、国の表にも電力会社の案内にも書かれていません。

電線に近い外壁塗装の見積に、電工の人件費は入りますか

見積書で確かめる必要があります。電力会社の案内では、防護管の申込みと設置作業の費用は施工する事業者が負担するとされています。その費用を事業者が見積のどの項目(足場、仮設、諸経費など)に含めるか、別途請求にするかは、国の表からは分かりません。

電工の日額は、塗装工の日額と比べて高いのですか

都道府県ごとに違います。47都道府県のうち、電工が塗装工より低い県は46、高い県は0、同額の県は1です。この差は賃金の水準の違いで、見積の金額の高い・安いを判定するものではありません。

このページでできないこと

防護管の要否や費用の判定、見積書の金額が適正かどうかの判定、業者の紹介は行いません。

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塗装工の日額を自分の県で確かめたい方向けです。