徳島県の塗装工日額 27,300円(令和8年3月適用・全国42位・全国単純平均比-11.2%)

徳島県の塗装工日額は27,300円で、全国単純平均(30,760円)より11.2%低い水準です。外壁塗装の見積を徳島県で受け取った人向けに、国の公共工事設計労務単価にある塗装工日額を、全国の順位・陸続きで境を接する県との差・令和5年からの推移で整理しました。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

令和8年3月適用の徳島県の塗装工日額

徳島県の塗装工日額は27,300円で、47都道府県のなかで42位です(高知県と同額)。全国の単純平均30,760円(47都道府県の塗装工日額を単純に平均した値)より約3,460円(11.2%)低い水準です。

令和7年3月適用までは38位でしたから、順位は4つ下がりました。令和8年3月の上昇は+500円(+1.9%)で、全国の単純平均の上昇率5.2%を3.3ポイント下回っています。

四国の4県と、陸続きで境を接する県との位置

このサイトは徳島県を四国ブロック(4県)に入れています。徳島県の27,300円は、ブロックの単純平均27,275円より25円高く、ほぼ同じ水準で、4県のなかでは、高い順に2番目です(高知県と同額)。最も高い香川県(27,500円)より200円低く、最も低い愛媛県(27,000円)より300円高い日額です。

徳島県と陸続きで境を接するのは、香川県・愛媛県・高知県の3県です。

都道府県令和8年3月の日額徳島県との差令和5年3月の日額令和5年3月の徳島県との差
徳島県27,300円−23,800円−
香川県27,500円+200円23,800円0円
愛媛県27,000円−300円23,700円−100円
高知県27,300円0円24,100円+300円

香川県は徳島県より高く、高知県は同額で、愛媛県は徳島県より低いという並びです。境を接する3県のうち愛媛県との差がいちばん大きく、300円(愛媛県の方が低い)です。令和5年3月から差が広がったのは香川県(0円から200円)、愛媛県(100円から300円)です。差が縮まったのは高知県(300円から0円)です。工事をする場所が徳島県か愛媛県かで、国の設計用の賃金水準は300円違います。

令和5年3月から令和8年3月までの動き

適用開始徳島県の塗装工日額前年からの上昇額前年比全国での順位
令和5年3月23,800円−−40位(香川県と同額)
令和6年3月25,100円+1,300円+5.5%40位(鳥取県・香川県・愛媛県と同額)
令和7年3月26,800円+1,700円+6.8%38位(岡山県と同額)
令和8年3月27,300円+500円+1.9%42位(高知県と同額)

3年間の上昇は+3,500円(+14.7%)で、全国の単純平均の+16.7%を下回ります。全国の単純平均との差は、令和5年3月の約2,560円(9.7%低い)から令和8年3月の約3,460円(11.2%低い)へと、円では広がり、割合でも広がっています。

徳島県で見積を受け取ったときの使い方

見積書に「労務費」や人工(1人が1日働く単位)の単価が書かれているときは、徳島県の日額27,300円を、国の設計用の賃金水準の目安として横に置けます。ただし見積の人工単価には、現場管理費・一般管理費・利益などが含まれることが多く、日額と同じ金額になるとは限りません。内訳の見方は外壁塗装の見積書の内訳の見方、総額を地域係数で引き直す計算は見積総額の引き直し計算例にあります。

ほかの県との並びは47都道府県の塗装工日額 一覧、四国を含む8ブロックの比較は地方ブロック別比較、価格帯ごとの分け方は水準別 都道府県一覧で確認できます。近隣の県のページは香川県の塗装工日額、愛媛県の塗装工日額、高知県の塗装工日額にあります。

徳島県の日額に含まれない費用と、見積内訳の見比べ方

徳島県の日額27,300円は、職人に支払われる賃金の水準です。国の表の注記では、法定福利費(事業主負担分)や研修訓練等に要する費用を含む現場管理費と、一般管理費等の諸経費は含まれず、時間外・休日・深夜の割増賃金も含まれません。塗装工の職種定義は足場の組立・解体を除いているため、足場の作業もこの日額の対象外です。範囲の詳しい整理は塗装工日額に含まれるもの・含まれないものにあります。割増賃金の扱いは割増対象賃金比とは(労務単価の構成と割増の見方)で整理しています。

国は、法定福利費(事業主負担分)・労務管理費・安全管理費・宿舎費等の必要経費を日額に加えた参考値も公表しています。徳島県は40,300円で、日額より13,000円多く、日額の約1.48倍です。47都道府県の参考値の単純平均45,430円と比べると、徳島県は5,130円低くなっています。

見積書の内訳を見比べるときは、次の3点を横に置きます。

人工単価が日額と参考値の間に入るときは、経費のどこまでを含む単価なのかを、見積書の内訳か業者への質問で確かめる材料になります。この2つの金額は並べて見る材料で、見積が高い・安いを決めるものではありません。参考値の47都道府県の表は塗装工日額に必要経費を加えた参考値にあります。

徳島県の見積の労務費を地域係数で見る計算例

見積書に労務費(職人の人件費にあたる行)が分かれて書かれているとき、その金額を徳島県の地域係数で割ると、全国の単純平均の水準に直した金額が分かります。徳島県は係数が1未満なので、引き直すと金額は大きくなります。次の数値は計算の流れを示すための例示で、実際の見積の金額ではありません。

  1. 徳島県の塗装工日額は27,300円で、全国単純平均30,760円より11.2%低いため、地域係数は0.888です(地域係数は「日額÷全国単純平均」を小数第3位で丸めた値)。
  2. 例として、見積の労務費の行が300,000円だったとします(入力値は例示)。300,000円を0.888で割ると約337,838円で、全国平均の水準に直した労務費になります。
  3. このサイトの参考レンジと同じく前後10%の幅を付けると、304,054円〜371,622円です。見積の労務費が、この幅のなかにあるかを見るための目安です。

人工単価(1人が1日働いたときの単価)が書かれている見積では、金額を直接並べられます。例として人工単価が33,000円だったとすると(入力値は例示)、日額27,300円より5,700円高く、参考値40,300円より7,300円低いことになり、日額と参考値の間に入ります。人工単価には現場管理費などが含まれることがあるため、並べて見て、含まれる範囲を業者に確かめる材料にします。

この計算は労務費の行だけを対象にしています。

同じ県の中でも、市区町村や離島で日額がどう違うかは同じ県の中で市区町村・離島の塗装工日額は違うかで確認できます。

徳島県の気候と施工時期(県庁所在地の気象庁平年値)

外壁塗装は気温や雨の影響を受けるため、見積で示された施工時期が、県内の気候に合っているかも確認の材料になります。気象庁が公表する徳島の平年値(1991〜2020年の平均)は次のとおりです。徳島は徳島県の県庁所在地にある観測所で、県内の海沿い・山沿いなど、地点ごとに数値が違います。

項目徳島の平年値
日最低気温の月平均が5℃を下回る月1月・2月
年間の降水量1,619.9mm
降雪の深さの年合計2cm
年の最深積雪1cm

塗料メーカーの資料には、気温5℃以下・湿度85%以上などで施工を避けるよう書かれたものがあります(外壁塗装の季節・気温・湿度と施工条件)。徳島では、日最低気温の月平均が5℃を下回る月が1月・2月です。この時期に工事が入る見積では、施工日の天候で工期がずれることがあるかを、契約前に業者へ尋ねる材料になります。平年値は過去の平均で、工事を行う年の天候を示すものではなく、見積の金額の高い・安いを決めるものでもありません。

出典: 気象庁「過去の気象データ検索 平年値(年・月ごとの値)徳島」(data.jma.go.jp)。

徳島県の見積についてよくある質問

徳島県の見積の労務費が、全国の平均より低く見えるのはなぜですか

徳島県の塗装工日額は27,300円で、全国単純平均より11.2%低い水準です。国が定める職人の賃金の水準そのものが地域で違うため、労務費の行も低めに出る傾向があります。ただし総額のうち労務費が占める割合は足場・塗料・面積などで工事ごとに変わり、総額の差を日額の差だけで説明することはできません。

徳島県の見積の人工単価が、日額27,300円より高くなることがあるのはなぜですか

日額27,300円は職人に支払われる賃金の水準で、法定福利費(事業主負担分)などを含む現場管理費と一般管理費等は含まれません。国が公表する必要経費を加えた参考値は徳島県で40,300円です。人工単価がこの2つの間にあるときは、経費の一部を含む単価の可能性があります。含まれる範囲は見積書の内訳か業者への質問で確かめられます。

引き直した参考レンジから外れた見積は、おかしいのですか

おかしいとは言えません。参考レンジは地域差だけを反映した目安なので、足場の有無、塗料のグレード、施工面積、業者の利益なども金額に影響します。外れたときは、内訳の各行が何を含むかを見積書で確かめ、必要なら業者に尋ねる材料にします。

徳島県の日額から、1㎡あたりの単価を計算できますか

計算できません。外壁塗装は市場単価で積算され、国の標準歩掛り(作業量の目安)が公的に定められていないため、日額から㎡単価を導く根拠がないからです。

この数値でできないこと

塗装工日額は、労働者に支払われる賃金に係る公共工事の設計用の単価で、所定労働時間内8時間当たりの金額です。現場管理費・一般管理費等の諸経費は含まれていません。徳島県の日額が全国平均より高い・低いことから、受け取った見積の金額が適正か不適正かを判断することはできません。外壁塗装は市場単価で積算され、国の標準歩掛りが無いため、日額から㎡単価を出すこともしません。

出典: 国土交通省「令和5年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和5年3月分PDF)、同「令和6年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和6年3月分PDF)、同「令和7年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和7年3月分PDF)、同「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(mlit.go.jp・令和8年3月分PDF)。いずれも「塗装工」の列(橋りょう塗装工ではない)を使い、確認日は2026-10-07です。平均・差・順位・上昇率は本サイトの計算です。

次に確認するページ

徳島県の水準を確認したあとは、他のブロックとの差や、受け取った見積を確認する順番に進めます。