左官工の労務単価を47都道府県で比較

モルタル外壁のひび補修・下地調整に関わる左官工の日額を、塗装工の日額と並べて47都道府県の表にしました。

足場上で住宅の外壁をローラー塗装する作業風景

左官工の日額と、モルタル外壁のひび補修・下地調整の見積との関係

モルタル外壁の見積書には、ひび割れの補修や下地の調整の項目が並ぶことがあります。国の公共工事設計労務単価では、左官の作業は左官という職種(表の見出しは「左官」)で説明されています。塗装工とは別の職種として、左官工の日額が公表されています。

左官の職種の説明は、左官工事について相当程度の技能を有し、土、モルタル、プラスター、漆喰、人造石等の壁材料を用いての壁塗り、吹き付け等の作業について主体的業務を行うもの、という内容です。一方、塗装工の説明には「塗装のための下地処理を含む」とあり、塗装の前の下地処理は塗装工の作業に含まれています。見積書の下地調整やひび補修の行が、どちらの職種で行われる作業なのかは、国の表だけでは決められません。

出典: 農林水産省・国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価表」(令和8年2月公表)の注記と職種定義。確認日は2026-10-21です。

47都道府県の左官工日額と塗装工日額

左官工の日額は、47都道府県すべてに掲載されています。単純平均は30,285円、最も高いのは宮城県の37,700円、最も低いのは島根県の24,500円です(単純平均は本サイトの計算)。塗装工の単純平均30,760円と比べると、左官工のほうが低い県が35県、高い県が12県、同額の県が0県です。左官工のほうが塗装工より高い差が最も大きいのは岩手県の6,200円、低い差が最も大きいのは神奈川県の3,500円です。

都道府県左官工日額(8時間)塗装工日額(8時間)差(左官工−塗装工)
北海道30,900円30,100円+800円
青森県32,800円27,400円+5,400円
岩手県34,700円28,500円+6,200円
宮城県37,700円33,400円+4,300円
秋田県33,200円29,600円+3,600円
山形県32,700円32,900円−200円
福島県33,000円33,300円−300円
茨城県32,600円32,100円+500円
栃木県33,600円34,500円−900円
群馬県29,200円29,600円−400円
埼玉県32,800円34,500円−1,700円
千葉県33,400円34,700円−1,300円
東京都33,800円36,500円−2,700円
神奈川県32,800円36,300円−3,500円
新潟県31,200円31,000円+200円
富山県32,700円33,500円−800円
石川県32,300円33,000円−700円
福井県28,600円30,300円−1,700円
山梨県32,600円34,600円−2,000円
長野県28,000円30,900円−2,900円
岐阜県30,500円32,300円−1,800円
静岡県32,100円34,200円−2,100円
愛知県31,100円33,600円−2,500円
三重県30,700円32,800円−2,100円
滋賀県29,600円30,400円−800円
京都府30,000円31,300円−1,300円
大阪府30,100円32,300円−2,200円
兵庫県28,600円29,000円−400円
奈良県30,800円32,100円−1,300円
和歌山県30,300円31,300円−1,000円
鳥取県25,300円28,100円−2,800円
島根県24,500円26,200円−1,700円
岡山県25,900円28,300円−2,400円
広島県25,400円26,700円−1,300円
山口県25,100円25,900円−800円
徳島県27,700円27,300円+400円
香川県27,900円27,500円+400円
愛媛県27,300円27,000円+300円
高知県27,000円27,300円−300円
福岡県29,000円29,200円−200円
佐賀県29,300円30,200円−900円
長崎県29,300円29,900円−600円
熊本県28,400円29,300円−900円
大分県29,000円28,500円+500円
宮崎県28,800円29,000円−200円
鹿児島県29,300円29,500円−200円
沖縄県31,800円29,800円+2,000円

左官工の列は、同じ表の「山林砂防工」から「タイル工」までの10列のうち、見出し「左官」の下の値です(空欄のある県があるため、列の位置は見出しの位置と突き合わせて確認しました)。塗装工は一般の塗装工の表の値で、橋りょう塗装工ではありません。差は公表された2つの金額から本サイトが計算した値です。

この表を見積の下地調整・ひび補修と比べるときの注意

続けて読むページ

塗装工の47都道府県の日額と平均との差はトップページの表にあります。外壁塗装の作業が国のどの職種に当たるかは外壁塗装の作業と国の職種区分、ひび割れ補修の見積項目の読み方は外壁のひび割れ(クラック)補修の見積項目の確認点、モルタル外壁の確認点は外壁の種類(窯業系サイディング・モルタル)で変わる外壁塗装の見積の確認点にあります。職種を並べた比較は外壁塗装で関わる6職種の労務単価を比較です。

よくある質問

左官工の日額は、ひび補修や下地調整の見積額の目安になりますか

目安にはなりません。左官工の日額は、職人に支払われる賃金の水準です。国の資料の注記で、現場管理費や一般管理費などの諸経費は含まれないとされています。補修材料の費用も賃金ではないため含まれません。見積書のひび補修や下地調整の行と同じ種類の金額ではありません。

モルタル外壁のひび補修は、塗装工と左官工のどちらの職種ですか

国の表だけでは決められません。左官の説明には、モルタルなどの壁材料を用いた壁塗り、吹き付けが並んでいます。塗装工の説明には、塗装のための下地処理を含むと書かれています。実際にどちらの職人が施工するかは、施工する会社ごとに違います。

日額から補修の1平方メートル当たりの単価を計算できますか

このサイトでは計算しません。日額に何平方メートル分の作業が当たるかを示す国の標準を、確認できていないためです。見積書のひび補修の行が長さや一式で書かれていても、この表と直接比べることはできません。

このページでできないこと

見積書の金額が適正かどうかの判定や、業者の紹介は行いません。